【アジバケツを自作】アジを活かすためにエアーポンプとブクブクを使いクーラーボックスを改造

自作釣具
公開日: 2022/09/24

こんにちは、@ぽちゃさん2.0です。
誰も興味のないオッサンのブログにお付き合い頂きありがとう。

@ぽちゃさん2.0は、
アジングやメバリングのような
小型の魚を釣りに行ったら、
自作のアジバケツを使って
活かしたまま
持って帰るようにしています。

釣れたアジ

メバルやガシラなんかは
比較的強いので、
ブクブクだけでも生きたまま
持って帰る事ができるのですが、
アジの場合は
3時間も釣りをしていると
半数くらいは
途中で息絶えてしまいます。

いろいろ調べてみると、
魚を活かしておくために
ブクブクを入れていたのですが、
その事に関して
勘違いしていた部分があったようでした。

その対策を施した
クーラーボックスに改造して以来、
バイクで
片道1時間くらいかかる釣り場からでも
海水を交換する事もなく、
ほぼ全数生存したまま
持って帰ることが
できるようになりました。

それでは、
そのアジバケツの作り方と
アジを活かすための
ノウハウを今から公開します。

なぜアジが長生きしなかったのか?

間違った解釈が原因

ブクブクだけ

初めは、
ブクブクを入れてさえいれば
アジはずっと元気で居るものだと
思っていました。

なので、
クーラーボックスに海水を入れて
ロカボーイというブクブクを
一個投入しているだけでした。

これでもメバルは元気に活きています。

ただ、
アジに関しては
3時間くらいが限度で、
次々に息絶えてゆくのです。

そもそもロカボーイに関しては、
プクプクと泡が出るので
酸素を送っているものだと
思っていたのですが、
実は水を綺麗にするために
”ろ過”
するだけの物だったのです。

そのために酸素不足になって、
アジ達は酸欠で息絶えていたようです。

アジをバケツで活かす方法

アジをバケツで元気に長生きさせるためには

アジの活かし方を調べてみて、
いろいろな事が解りました。

アジを長生きさせるには、
汚れていない海水に
潤沢な酸素が必要です。

これらは誰でも解ると思いますが、
この他にも
水温が高くなりすぎないように
注意することと、
適当な水流があると
なお良いようです。

水流があると、
全てのアジが同じ方向を向くので
水が少なくても
効果があるんだとか。
なるほどですね。

そして最後に
知らなかった事が一つありました。

それは真っ暗だと
アジが暴れるそうです。

暴れて壁に衝突して弱ったり、
最悪
死んでしまうこともあるらしいので
これは注意が必要ですよね。

アジをバケツで活かしておくための5つの条件

アジをバケツで活かしておくための
条件をまとめておきますね。

  1. 酸素を供給する
  2. 海水を汚さない
  3. 水流を起こす(あまり必要ないかも)
  4. 水温が高くなり過ぎないようにする
  5. 真っ暗にしない

この5つの条件が揃えば
アジは長生きするようです。

アジを活かすにはアジバケツが最適

アジバケツとは

アジバケツとは、
アジを活かしておくための入れ物です。

泳がせ釣り(ノマセ釣り)などでは、
アジなどの生き餌を使うため、
活かしておくために必要な
バケツの事です。

釣具屋に行かなくても、
Amazonなんかでも、
いろんな種類のアジバケツを
見る事ができます。

クーラーボックスを改造

ランディングネットを広げて置いておく

@ぽちゃさん2.0は、
クーラーボックスを改造して活用しています。

バイク釣行がメインなので、
アジを持って帰るのに
バケツを使うと水が溢れて
ビシャビシャになってしまいます。

そうなってしまうと
他人に迷惑がかかるので、
水がほとんど漏れない
クーラーボックスを改造して
使っています。

これには
良い点・悪い点があるので、
簡単に箇条書きにしておきます。

クーラーボックスを使うメリット・デメリット

メリット

デメリット

アジの活きを最優先すると、
アジバケツの方が最適かもと思います。

ただ、
クーラーボックスでも
極端に弱る事がないので、
バイク釣行の事を考えると、
こちらの方が
適しているように感じます。

アジバケツ関係の市販品から学ぶ

アジカンサイクロンから得たヒント

皆さんお馴染みの
MEIHO(明邦化学工業)とう
メーカーから出ている、
アジカンサイクロン
という商品があります。

MEIHO独自のサイクロン方式を採用し、
10ℓの水で
小アジを20匹も
活かすことが出来るらしいです。

この商品は、
エアーポンプで水流を発生させ、
暗くならないように
ケミホタルも置けるようになっています。

アジを活かすためのヒント

プロテインスキマーから得たヒント

アジを活かすために調べていたら、
プロテインスキマー
という商品を発見しました。

上澄んだタンパク質(プロテイン)を
掬う(スキマー)
という意味らしいです。

アジを活かしておいた時に
発生する泡を
取り除く装置のようです。

要は、
海水を綺麗にするための装置ですね。

アジを活かすためのヒント

自作アジバケツ(クーラーボックス改)の製作に使った部品

知識が頭に入ったことだし、
そろそろ自作アジバケツ
(クーラーボックス改)
の製作に移ろうと思います。

まず、
自作アジバケツを製作するのに
必要な部品です。

<絶対に必要な物>

<有れば便利な物>

クーラーボックス

安いクーラーボックス

コーナンに売っていた
24リットルの
クーラーボックスを使用しています。

確か25年ほど前に
2,500円くらいで買った安物ですが、
こんなので十分です。

穴を開けたり
ビスをねじ込んだりするので、
高価な新品を使う必要はありません。

乾電池式コンパクトエアーポンプ(2個)

エアーポンプ

単一乾電池一個で動く
エアーポンプです。
実際は、
ホルダーに単三型のエネループ3本を入れて、
単一電池として使用しています。

酸素供給用と濾過用の2個必要です。

酸素供給石(いぶきエアストーンを使用)

いぶきエアストーン

百均でも売っていますが
「いぶきのエアストーン」
の評判がもっぱら良いので、
これを使用する事にしました。

確かにエアーのきめが細かくて良さげです。

少々値は張りますが(千円以下でした)
長い間使う物ですので、
この選択には満足しています。

エアリフト式フィルター(GEXロカボーイSを使用)

GEXロカボーイS

ホームセンターとかで
普通に売られている水槽用のブクブクです。

泡が出るので
エアーを供給しているものだと思っていましたが、
水を綺麗にろ過するだけの物でした。

それを知らずに使っていて、
今までいくつものアジを
犠牲にしてしまった事を
今でも後悔しています。
(ちゃんと食べましたけどね)

ロカボーイ パワーアップパイプ(これは使えなかった)

ロカボーイ パワーアップパイプ

ロカボーイの上部に取り付けて、
排水口を潜水艦の潜望鏡のように水面上に出し、
そこから水を出す物です。

これで水流を起こそうと思ったのですが、
エアーポンプの力不足で
水を吸い上げる事が出来ず
結局使えませんでした。

もしかしたら、
排水口を水面上に出さなければ
使えるかも知れませんが、
水流が無くても
特にアジが弱ることがなかったので
使っていません。

ダイソーで買ったマグライト

ダイソーで買ったマグライト

真っ暗な場所では、
アジが暴れて壁にぶつかり
弱ってしまうそうです。

クーラーボックスの蓋を閉めると
中が真っ暗になるので、
このマグライトで
照らすようにしています。

ダイソーで買ったマグライトですが、
単三電池一本で点灯するので小型で軽量です。

水がかかってもいいように、
チャック付きの
ビニール袋に入れて使っています。

ダイソーで買った水切りカゴ

ダイソーで買った水切りカゴ

釣りをしている間は、
クーラーボックス内が真っ暗にならないためと、
釣れたアジをすぐに入れる事ができるように、
蓋を開けっぱなしにしています。

元気なアジは、
何も蓋が無ければ
外に飛び出してしまいますし、
漁港に居着いた
強(したた)かに獲物を狙っている
猫からも守る事ができます。

ダイソーで買った水切りカゴですが、
偶然にもピッタリサイズだったので
無加工で使用しています。

マグライトはここに置くようにしています。

ダイソーで買った水切りポケット(エアーポンプ置き場)

ダイソーで買ったエアーポンプ入れ

エアーポンプをクーラーボックスに
置いておくための入れ物で、
ダイソーで売っていた
水切りポケットという
商品を使用しています。

これを2つ並べて
クーラーボックスに固定しています。

そこそこ深さがあるので、
今までバイクの走行中に
一度もエアーポンプが飛び出した事は
ありません。

チューブジョイント

チューブジョイント

チューブを繋ぐためのジョイントです。
ペットショップの
熱帯魚コーナーで買いました。

ステンレスビス

ステンレスビス

エアーポンンプ入れを
クーラーボックスに
固定するためのビスです。

海水がかかっても錆びないように
ステンレス製です。

クーラーボックスの壁を
貫通しない長さの物を
使用しました。
参考までに、
短い方が3×12mm、
長い方が3×20mmです。

制作手順

1.水切りポケット(エアーポンプ置き場)を設置

エアーポンプ置き場設置

エアーポンプの置き場所を設置します。

水切りポケット本体に
4mmの穴を開けて、
ステンレスビスで
クーラーボックスに直接固定します。

上2箇所(3×12mm)、
下1箇所所(3×20mm)
の合計3箇所も止めれば十分です。

過去に
いろんなものを自作して
クーラーボックスの外壁に
取り付けていたので、
関係のないところに
ビスが埋まっていますが
それは無視してください。

長いネジ使用▲水切りポケットの下側には突起物があったため下側は長いビス(20mm)が必要でした。

2.クーラーボックスに穴を開ける

クーラーボックスの穴あけ

エアーポンプの近くに
チューブを通す穴2箇所と、
適当な位置に排気穴1箇所を、
φ6mmのドリルで開けます。

排気穴がないと、
クーラーボックスの蓋を閉めた時に
空気の逃げ場が無くなり、
エアーポンプからの空気が
入らなくなるので
必ず開けるようにします。

クーラーボックスの穴開け
▲エアーポンプの反対側に排気穴を開けました。

3.エアーチューブジョイントの設置

エアーチューブジョイント

ブクブクに付属されているエアーチューブを、
25mmの長さに切って
2本用意します。
(余裕を見てもう少し長めでもいいかも)

クーラーボックスの穴に
エアーチューブを通し、
ジョイントを付けて
チューブを繋ぐようにします。

エアーチューブジョイントの設置

4.エアーチューブを繋ぐ

各部品を繋ぐ

最後に
エアーチューブを適当な長さに切って、
各部品をエアーポンプと接続します。

クーラーボックスを洗う時は、
このジョイントを残して
チューブを外すと洗いやすいです。

完成

各部品を繋ぐ

(注意)夏は水温の上昇に気をつけて

夏の昼間に使用する時は、
水温の上昇に気を付けて下さい。

直接氷を入れると
溶けた氷で
海水の濃度が薄くなってしまうので、
水を入れて凍らした
ペットボトルを入れるのが
いいと思います。

真夏でも、
夜なら氷を入れなくて大丈夫です。

アジ達は元気なまま

2022年9月22日の釣果▲バイクの荷台で1時間揺られて家に帰ってもアジ達は元気そのものでした。自作アジバケツは成功ってことですかね。

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