【アジバケツを自作】アジを活かすためにエアーポンプとブクブクを使いクーラーボックスを改造
公開日: 2022/09/24 (更新: 2023/11/08)
こんにちは、ぽちゃさんです。
誰も興味のないオッサンのブログにお付き合い頂きありがとう。
ぽちゃさんは、アジングやメバリングのような小型の魚を釣りに行ったら、自作のアジバケツを使って活かしたまま持って帰るようにしています。
メバルやガシラなんかは比較的強いので、ブクブクだけでも生きたまま持って帰る事ができるのですが、アジの場合は3時間も釣りをしていると半数くらいは途中で息絶えてしまいます。
いろいろ調べてみると、魚を活かしておくためにブクブクを入れていたのですが、その事に関して勘違いしていた部分があったようでした。
その対策を施したクーラーボックスに改造して以来、バイクで片道1時間くらいかかる釣り場からでも海水を交換する事もなく、ほぼ全数生存したまま持って帰ることができるようになりました。
それでは、そのアジバケツの作り方とアジを活かすためのノウハウを今から公開します。
目次
なぜアジが長生きしなかったのか?
間違った解釈が原因
初めは、ブクブクを入れてさえいればアジはずっと元気で居るものだと思っていました。
なので、クーラーボックスに海水を入れてロカボーイというブクブクを一個投入しているだけでした。
これでもメバルは元気に活きています。
ただ、アジに関しては3時間くらいが限度で、次々に息絶えてゆくのです。
そもそもロカボーイに関しては、プクプクと泡が出るので酸素を送っているものだと思っていたのですが、実は水を綺麗にするために”ろ過”するだけの物だったのです。
そのために酸素不足になって、アジ達は酸欠で息絶えていたようです。
アジをバケツで活かす方法
アジをバケツで元気に長生きさせるためには
アジの活かし方を調べてみて、いろいろな事が解りました。
アジを長生きさせるには、汚れていない海水に潤沢な酸素が必要です。
これらは誰でも解ると思いますが、この他にも水温が高くなりすぎないように注意することと、適当な水流があるとなお良いようです。
水流があると、全てのアジが同じ方向を向くので水が少なくても効果があるんだとか。
なるほどですね。
そして最後に知らなかった事が一つありました。
それは真っ暗だとアジが暴れるそうです。
暴れて壁に衝突して弱ったり、最悪死んでしまうこともあるらしいのでこれは注意が必要ですよね。
アジをバケツで活かしておくための5つの条件
アジをバケツで活かしておくための条件をまとめておきますね。
- 酸素を供給する
- 海水を汚さない
- 水流を起こす(あまり必要ないかも)
- 水温が高くなり過ぎないようにする
- 真っ暗にしない
この5つの条件が揃えばアジは長生きするようです。
アジを活かすにはアジバケツが最適
アジバケツとは
アジバケツとは、アジを活かしておくための入れ物です。
泳がせ釣り(ノマセ釣り)などで、アジなどの生き餌を使うために活かしておくために必要なバケツの事です。
釣具屋に行かなくても、Amazonなんかでも、いろんな種類のアジバケツを見る事ができます。
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クーラーボックスを改造
ぽちゃさんは、クーラーボックスを改造して活用しています。
バイク釣行がメインなので、アジを持って帰るのにバケツを使うと水が溢れてビシャビシャになってしまいます。
そうなってしまうと他人に迷惑がかかるので、水がほとんど漏れないクーラーボックスを改造して使っています。
これには良い点・悪い点があるので、簡単に箇条書きにしておきます。
クーラーボックスを使うメリット・デメリット
メリット
- 車の中で水が溢れにくい
- 夏場でも水温を安定させやすい
- 置いた時安定している
- 蓋を閉めたら上に座れる
デメリット
- アジが壁にぶつかったら弱る
アジの活きを最優先するとアジバケツの方が最適かもと思います。
ただ、クーラーボックスでも極端に弱る事がないので、バイク釣行の事を考えるとこちらの方が適しているように感じます。
アジバケツ関係の市販品から学ぶ
アジカンサイクロンから得たヒント
皆さんお馴染みのMEIHO(明邦化学工業)とうメーカーから出ている、アジカンサイクロンという商品があります。
MEIHO独自のサイクロン方式を採用し、10ℓの水で小アジを20匹も活かすことが出来るらしいです。
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この商品は、エアーポンプで水流を発生させ、暗くならないようにケミホタルも置けるようになっています。
アジを活かすためのヒント
- 水流
- 明かり
プロテインスキマーから得たヒント
アジを活かすために調べていたら、プロテインスキマーという商品を発見しました。
上澄んだタンパク質(プロテイン)を掬う(スキマー)という意味らしいです。
アジを活かしておいた時に発生する泡を取り除く装置のようです。
要は、海水を綺麗にするための装置ですね。
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アジを活かすためのヒント![](https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=1NWEWF+B72QKY+249K+BWGDT)
- 魚のタンパク質を除去する
自作アジバケツ(クーラーボックス改)の製作に使った部品
知識が頭に入ったことだし、そろそろ自作アジバケツ(クーラーボックス改)の製作に移ろうと思います。
まず、自作アジバケツを製作するのに必要な部品です。
<絶対に必要な物>
- クーラーボックス
- 乾電池式コンパクトエアーポンプ×2個
- 酸素供給石(いぶきエアストーン)
- エアリフト式フィルター(ロカボーイ)
- マグライト(ダイソー)
<有れば便利な物>
- 水切りカゴ(ダイソー)
- 水切りポケット(ダイソー)
- チューブジョイント(ホームセンター)
クーラーボックス
コーナンに売っていた24リットルのクーラーボックスを使用しています。
確か25年ほど前に2,500円くらいで買った安物ですが、こんなので十分です。
穴を開けたりビスをねじ込んだりするので、高価な新品を使う必要はありません。
乾電池式コンパクトエアーポンプ(2個)
単一乾電池一個で動くエアーポンプです。
実際はホルダーに単三型のエネループ3本を入れて、単一電池として使用しています。
酸素供給用と濾過用の2個必要です。
酸素供給石(いぶきエアストーンを使用)
百均でも売っていますが「いぶきのエアストーン」の評判がもっぱら良いのでこれを使用する事にしました。
確かにエアーのきめが細かくて良さげです。
少々値は張りますが(千円以下でした)長い間使う物ですので、この選択には満足しています。
エアリフト式フィルター(GEXロカボーイSを使用)
ホームセンターとかで普通に売られている水槽用のブクブクです。
泡が出るのでエアーを供給しているものだと思っていましたが、水を綺麗にろ過するだけの物でした。
それを知らずに使っていて、今までいくつものアジを犠牲にしてしまった事を今でも後悔しています。(ちゃんと食べましたけどね)
ロカボーイ パワーアップパイプ(これは使えなかった)
ロカボーイの上部に取り付けて、排水口を潜水艦の潜望鏡のように水面上に出し、そこから水を出す物です。
これで水流を起こそうと思ったのですが、エアーポンプの力不足で水を吸い上げる事が出来ず結局使えませんでした。
もしかしたら、排水口を水面上に出さなければ使えるかも知れませんが、水流が無くても特にアジが弱ることがなかったので使っていません。
ダイソーで買ったマグライト
真っ暗な場所では、アジが暴れて壁にぶつかり弱ってしまうそうです。
クーラーボックスの蓋を閉めると中が真っ暗になるので、このマグライトで照らすようにしています。
ダイソーで買ったマグライトですが、単三電池一本で点灯するので小型で軽量です。
水がかかってもいいように、チャック付きのビニール袋に入れて使っています。
ダイソーで買った水切りカゴ
釣りをしている間は、クーラーボックス内が真っ暗にならないためと、釣れたアジをすぐに入れる事ができるように、蓋を開けっぱなしにしています。
元気なアジは、何も蓋が無ければ外に飛び出してしまいますし、漁港に居着いた強(したた)かに獲物を狙っている猫からも守る事ができます。
ダイソーで買った水切りカゴですが、偶然にもピッタリサイズだったので無加工で使用しています。
マグライトはここに置くようにしています。
ダイソーで買った水切りポケット(エアーポンプ置き場)
エアーポンプをクーラーボックスに置いておくための入れ物で、ダイソーで売っていた水切りポケットという商品を使用しています。
これを2つ並べてクーラーボックスに固定しています。
そこそこ深さがあるので、今までバイクの走行中に一度もエアーポンプが飛び出した事はありません。
チューブジョイント
チューブを繋ぐためのジョイントです。
ペットショップの熱帯魚コーナーで買いました。
ステンレスビス
エアーポンンプ入れをクーラーボックスに固定するためのビスです。
(海水がかかっても錆びないようにステンレス製です)
クーラーボックスの壁を貫通しない長さの物を使用しました。
参考までに、短い方が3×12mm、長い方が3×20mmです。
制作手順
1.水切りポケット(エアーポンプ置き場)を設置
エアーポンプの置き場所を設置します。
水切りポケット本体に4mmの穴を開けて、ステンレスビスでクーラーボックスに直接固定します。
上2箇所(3×12mm)、下1箇所所(3×20mm)の合計3箇所も止めれば十分です。
※過去にいろんなものを自作してクーラーボックスの外壁に取り付けていたので、関係のないところにビスが埋まっていますがそれは無視してください。
▲水切りポケットの下側には突起物があったため下側は長いビス(20mm)が必要でした。
2.クーラーボックスに穴を開ける
エアーポンプの近くにチューブを通す穴2箇所と、適当な位置に排気穴1箇所を、φ6mmのドリルで開けます。
排気穴がないと、クーラーボックスの蓋を閉めた時に空気の逃げ場が無くなり、エアーポンプからの空気が入らなくなるので必ず開けるようにします。
▲エアーポンプの反対側に排気穴を開けました。
3.エアーチューブジョイントの設置
ブクブクに付属されているエアーチューブを、25mmの長さに切って2本用意します。(余裕を見てもう少し長めでもいいかも)
クーラーボックスの穴にエアーチューブを通し、ジョイントを付けてチューブを繋ぐようにします。
4.エアーチューブを繋ぐ
最後にエアーチューブを適当な長さに切って、各部品をエアーポンプと接続します。
クーラーボックスを洗う時は、このジョイントを残してチューブを外すと洗いやすいです。
完成
(注意)夏は水温の上昇に気をつけて
夏の昼間に使用する時は、水温の上昇に気を付けて下さい。
直接氷を入れると溶けた氷で海水の濃度が薄くなってしまうので、水を入れて凍らしたペットボトルを入れるのがいいと思います。
真夏でも、夜なら氷を入れなくて大丈夫です。
アジ達は元気なまま
▲バイクの荷台で1時間揺られて家に帰ってもアジ達は元気そのものでした。自作アジバケツは成功ってことですかね。