ラインローラーとハンドルにベアリングを追加【17サハラの7BB仕様】廉価版リールとは思えない操作感

釣具のカスタマイズ
公開日: 2022/09/09 (更新: 2022/11/02)

こんにちは、ぽちゃさんです。
誰も興味のないオッサンのブログにお付き合い頂きありがとう。

ぽちゃさんのメインリールはシマノの廉価版リール、17サハラシリーズです。
現在、2000番・3000番・4000番と3種類所有しています。

このリールは、そのままでもお値段以上の製品だと思うのですが、定期的なメンテナンスと少しの改造で更にグレードアップする事が可能です。

3台とも、ラインローラーとハンドルにベアリングを追加し7BB仕様にしています。

今回は、17サハラを7BB仕様にする方法を紹介します。

目次

SHIMANO 17サハラ7BB仕様

概要

シマノ サハラ

シマノの廉価版17サハラには、4個のベアリング(500番のみ3個)が装着されています。
これでも特に問題ないのですが、更にラインローラーとハンドルに合計3個のベアリングを追加し7BB仕様とすることで、ワンランクもツーランクもグレードアップしたようなリールに生まれ変わります。
それも、数百円というローコストで可能なこの改造、しない理由が見つかりませんよね。

7BB仕様にするための部品

必要な部品は以下の3点。
全てAmazonで購入しました。

NMB(ミネベア)ミニチュアステンレスベアリング

外径7mm×内径4mm×厚み2.5mmのスレンレス製ベアリングです。
10個入りで税込2,000円を少し越える程度でした。

ミニチュアベアリングベアリング

厚み1mmのアルミカラー

外径6mm×内径4mm×厚み1mmのアルミカラーです。
6枚入りで350円+税でした。

アルミカラー φ6×4×1.0t

タミヤφ4mmシムセット

これはラジコン用の部品です。
厚み0.1mm、0.2mm、0.3mmのシムです。
10枚ずつセットになっていて定価400円+税でした。

タミヤφ4mmシムセット

ラインローラー改造

ではラインローラーの改造手順を紹介します。
何も難しくはありませんので、部品を紛失しないようにだけ気を付けて慎重に作業しましょう。

改造内容

ラインローラーカラー(図面の16)をベアリングに交換します。
作業途中で分からなくなったら、この図面をよく見直すようにして下さい。

17サハララインローラー図面

出典:シマノ17サハラC2000Sの分解図

改造手順

1)ラインローラー取り外し

ラインローラー固定ボルト

ラインローラーはこのネジで固定されています。
そのまま力を入れてドライバーで外すと、アームが破損する危険性があるので、反対側を指で支えながら力を入れて外します。
ドライバーを押し当てる力と回す力の割合は7:3くらいで、押さえる力の方を大きくするのが+のネジ山を潰さないコツです。

こんな感じで、ラインローラーを取り外す事ができました。

ラインローラー分解

左から

ラインローラー部品

2)ラインローラー装着

まず軽くグリスを塗布してベアリングを装着します。

ベアリング装着

次にラインローラーブッシュをはめ込みます。

ラインローラーブッシュはめ込み

ラインローラーを向きに気をつけて装着します。

ラインローラー装着

最後にスペーサーと、購入したタミヤφ4mmシム(0.3mm+0.2mmの2枚)+厚み1mmのアルミカラー を装着します。

スペーサー装着

3)アーム取り付け

ラインローラーが組み上がったら、分解した逆の手順でアームを取り付けます。
アームの座金が落ちる事が多いので注意しながら取り付け、終わったらはみ出たグリスを綺麗に拭き取りましょう。

アーム取り付け

4)動作確認

作業が終わったら、忘れずに動作の確認を行いましょう。
輪ゴムを引っ掛けて、指でつまんで伸縮させると簡単に確認できますよ。

ラインローラーの回転確認

ハンドルブッシュ交換

改造内容

ハンドルグリップのブッシュ(図面の62)2個をベアリングに交換します。

17サハラハンドル図面

出典:シマノ17サハラC2000Sの分解図

改造手順

1)取り外し治具を制作

まず、カバーを取り外すための治具を作ります。
クリップを伸ばして先端を曲げます。

クリップ

それを穴に引っ掛けて取り外します。

ハンドルキャップ取り外し

外したら取り付けネジが見えます。

取り付けネジ

2)ハンドルグリップ取り外し

プラスドライバーでネジを外すと、グリップが取り外せます。

グリップのネジを外す

ブッシュ2個取り外します。

グリップ分解

3)ベアリング装着

グリスを塗ってベアリングを装着します。
ベアリングだけだと多少ガタがありますので、0.1mmのシムを入れて調整します。
ちなみに、型番によってシムを入れる枚数に違いがありました。

これは、商品の個体差かもしれませんので、実際に現物を確認しながら組み付けてゆけばいいと思います。

ベアリング装着

ちょっと見えにくいですが、グリスを塗布したベアリングを装着し、ネジでハンドルグリップを固定します。

外側ベアリング装着

4)完成

勢いよく回転させると「シューン」ってNゲージが走るような音がするようになります。
多分ベアリングが回転している音と思いますが、スームーズに回転するようになりました。

グリップ回転

まとめ

実際に海で使うと、リールの回転がスムーズになり、ベアリングを入れただけでこんなに違うものかと体感できるほどでした。
数百円というローコストで、簡単にグレードアップできるので、是非お勧めしたいカスタムです。

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